- 2010.06.01
景気低迷に苦しむヨーロッパですが、各メゾンも現状を打ち破るための打開策をそれぞれ発表しています。
それとともに、平和祈願、環境保護、子供たちの保護など"優しい"活動も目立っています。
地球全体でこういう活動が活発になるといいですね。
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- ミラノ・サローネ開催 訪問者数は前年比の7%アップ。モード界も勢力的に参加
イタリアの家具/インテリア業界にとって、2009年は忘れてしまいたい辛い1年であった。
業界総合売り上げは、前年度比18.2%マイナス。
金額にして396億ユーロから324億ユーロまでの落ち込みだ。
この苦い結果をよそに、4月14日から19日まで開催された恒例のミラノ・サローネの見本市会場への訪問者数は前年比の7%アップ、市内イベントは10%アップを計上した。

一般客も自由に鑑賞できるエギシビション形式展示の数々とそれに便乗し華やぐ多くの街のスポット、とサローネは今や「最もミラノが輝く期間」として定着している。
当然、ファッション業界のこの時期の動きも益々勢力的になっている。
まずは肝心なデザインの傾向としては、「自然回帰、やさしいデザインに宿る強いアイデンティティ」と言ったところだ。
最新テクノロジー駆使による幅広いデザインは当然ながら、それを強く押し出し、奇抜なデザインで驚かせることもなく、慎ましやかでいてコンセプチュアルなデザインが目立った。
無垢の木の質感や木目を生かした家具や、白やピンク、グレーでも濃さのない優しく淡いニュアンスカラーの採用して、ハンドメイド感や自然をモチーフにしたデザインもあちこちに。
例えば、ウェッジウッドも、今年は100%の自然素材と色、クラフト感、30%のリサイクルセラミックで作った新シリーズをデビューさせた。
昨年のテクニカルな展示から一新したスワロスキーは、帯状に繋がる氷の結晶やつららなど、自然現象を連想させる照明作品を、落ち葉の絨毯や森に訪れたかのように高いアロマが薫る会場で発表した。
革新的デザインがお得意なマジスも、ルティノ・ガンペールによる新作「Vigna(ブドウ園)」で、まるで蔓のようにワイヤーが絡まるイスを発表。ただしアールヌーボーとは一線を画したモダンな色使いや仕上げだ。

またトム・ディクソンは、会場一角をラボにし、薄いメタルシートを組み合わせ手作業で作る新作照明の制作工程を見せ、至る所に懐かしさや安堵感とともに洗練感が同居するデザインの潮流があった。
そしてこの時期のモード界といえば、Guruやイーストパック、チェーザレ・パチョッティといったブランドから、ブルーマリン、子供服ブランドのモナリザまで、多くのメゾンがホームコレクションを初公開。
イーストパックは、当ブランドらしい多機能性と耐久性を備えるユニークなモバイルソファを発表。ブルーマリンは、トリノのIdeadue Srlと実現させたライセンス契約にて、本格的な家具ラインをデビューさせた。
また、すでに定着した市内ブランドショップと、クリエイターやメーカーとの共同作品展示は、これまでのお祭り的な印象に比べると本質的なモノづくりへの意識や若手の才能発展/社会貢献に寄与するマジメな姿勢が強く感じられた。
例えば、モンクレールの「TOY MONCLER」プロジェクト。
今年は中国人アーティスト、Xian Jingによる160cmの合成樹脂製のダッグ像を展示し、これにちなんだ限定Tシャツ150枚も販売。作品およびTシャツの売り上げは、ミラノ国立ガン研究所の小児ガンのため研究援助金として寄付されるという。
モンクレールがこのプロジェクトで掲げてきた理念「ファッションとアートの出逢い」と「子供達を守るための活動」をスマートに発信した。また、ヴォッテガベネタは、日本に着目した企画も実施。

1つは東京大学でのデザイン・コンペで、その優秀作品3点の展示と共に、日本の工芸品を集めた期間限定のポップアップストアをオープン。
ブランドが抱えるモノ作りの本質と美意識を発信した。
もちろん、この時期を狙い、多くのブランド新ショップがオープニングを行った事も最後に付け加えたい。
ステラ・マッカートニーやリプレイを筆頭に、ヘンリーコットンズ、ジャックソン、マーク・バイ・マークジェイコブスなどだ。
来年50周年を迎えるミラノ・サローネ。いったいどれほどの盛り上がりとなることか。肝心な業界の景気回復にも期待したい。
→http://www.guru.it/events.html
→http://www.eastpak.com/quinzeandmilan/
→http://www.cesare-paciotti.com/
→http://www.blumarine.com/
→http://www.monnalisa.eu
→http://www.moncler.it/
→http://www.bottegaveneta.com
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- 巨匠フォトグラファー、ブルース・ウェーバーと家具メーカーDEDONの幸せな出逢い
ドイツのアウトドア家具メーカー、DEDON(デドン)の新広告キャンペーンがサローネ期間中とても印象的であった。
DEDONがスタートを切ったのは20年前。アウトドアスポーツ、アクティビティが大好きな私の心を常に惹き付けるお気に入りのブランドとなった。
創設者で現社長のBobby Dekeyserは元狩人。自然の中で過ごすことをこよなく愛した彼から当然として産み出されたた家具ブランドなのだ。
その特徴は、リサイクルに適し、強度のあるポリエチレン系ファイバーという先端素材と、伝統的なハンドクラフトを駆使したり上げる、本物の籐家具ようなネオラタン家具。
今やヨーロッパの高級ホテルやリゾートにおける定番の顔となった。
このボビー氏が、新広告キャンペーンにモード界の巨匠カメラマン、ブルース・ウェーバーを抜擢した。
ウェーバーといえば、ラルフ・ローレンやカルバン・クラインのキャンペーンでもお馴染みの大御所。
ウェーバーは、このキャンペーンに「COMING HOME」というタイトルをすぐさま掲げ、片田舎の田園風景の中に佇む何世紀も経た大木のもとで新作20点の家具を撮り下ろした。

デドンが発信し続けてきた「出かけたどこもがユ家ユを感じられる場所に」というメッセージを「木の上の家」で見事に表現してみせたのだ。
「私たちは今までアウトドアリビングの考えを貫いてきました。ウェーバーは、木の上の家に、私たちの考えと感覚を実現させたのです。さらにデドンにある情熱と楽観主義性、団結力をも見事にキャンペーンの中に表現しています。彼は、自由な精神の持主で、僕らと同じ波長でこの世を旅する人物なのです」とボビー氏。
このキャンペーンは、子供の頃に胸を踊らせた物語「トムソーヤの冒険」を思い起こさせる。
木の上の家と大自然の中での冒険、数々のモノ、コトとの出逢いの物語だ。忘れてしまっていた懐かしい感覚―全身を自然の中に放ち、全身で自然を楽しむ悦びと幸せーを蘇らせるDEDONの魔法。
きっと誰もが同じような感覚を覚えたに違いない。キャンペーンの写真とビデオはDEDONのホームページで観ることができる。
→http://www.dedon.de/
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- 新生COIN(コイン)、庶民を惹き付ける数々のプロジェクトに話題
先月のニュースでもお伝えしたコイングループの国内大手百貨店チェーン、UPIMの買収。
これにより着々と店舗拡大を計るCOINグループは、ユニークな新企画の発信でも、メディアの注目が絶えない。
今月はそんな当社が立ち上げた新プロジェクト「Democratic Wear」(デモクラティック・ウェア)の第一弾「Democratic Jeans」が、百貨店COINの各店舗にて発表/販売となった。
この企画は、コイングループが世界中の若いデザイナー達の才能を発掘し、促進させることを目的に立ち上がったもの。

彼らにリミテッドエディションで衣類をデザインさせ、それを販売する、というものだ。
一見、H&Mによる恒例企画、著名外部デザイナーとの限定コレクションを思い起こせるが、「Democratic Wear」の最大の特徴は、1デザインのみ。
そしてその販売価格が、プロジェクト名のごときデモクラティック(革新的!)、たった10ユーロ、という点だ。 このコンセプトは今後もずっと変わらないそうだ。
記念すべき第一弾のデザイナーに抜擢されたは、日本人の森西ゆか氏でジーンズには、日本の国旗と浮世絵の男性と女性のモチーフからなるラベルと刺繍が施されている。

テーラーを営む家系出身の彼女らしさは、このジーンズの美しいパターンに垣間みられる。
販売期間は4月9日から11日までとされていたものの、結果は初日4時間での完売、という人気ぶり。
若手に才能発信の場を与え、顧客には斬新な限定品を安価に入手できる喜びを提供。新生コインは今後、庶民の継続的な注目に支えられる若い才能育成の場になるに違いない。
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- グッチとフェンディ、ついに子供服ラインの展開に着手!
ビッグメゾン2つの子供服市場参入のニュースが。
1つはフェンディでシルビア・ヴェントゥリーニ・フェンディがクリエイティブ面での指揮を取り、生産と流通は大御所のイタリア高級子供服メーカー、Siomnetta(シモネッタ)が担当することに。
メインターゲットは、2歳から14歳までの子供達。さらにすでに展開を見せていた0歳から24ヶ月までのベビー服の本格的なスタートも予定としている。
デビューは来年度の春夏コレクションからで、この6月24日から26日までフィレンツェにて開催されるPITTI IMAGINA BIMBI(ピッティ・ビンボ展示会)にて発表される予定だ。
そしてもう1つは、グッチ。当メゾンは、フェンディのアナウンスに焦りをみせたか、今月シンガポールの新店舗オープニングに駆けつけたデザイナー、フリダ・ジャンニーニによって急遽、簡単なアナウンスがなされた。
グッチは、すでに靴やアクセサリーなどのキッズアイテムを発表してきたが、本格的な子供服ラインの展開はこれが初めて。
前デザイナーのトム・フォードが過去に尽力したインテリアの展開に引き続き、今回のフリダの子供服への取り組みは、女性の視線でのモノづくりとしての期待がかけられている。
こちらも6月のピッティ・ビンボにて初デビューだ。
フェンディ、グッチの子供服ラインへの参入は、ホームコレクションに加え、両ブランドのトータルライフスタイルブランドとしの成長ぶりをうかがわせる。
→http://www.fendi.com
→http://www.gucci.com
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- コスチューム・ナショナル、ボルボネーゼの本格的アジア市場進出
ミニマムなパターン、繊細なディテールのインパクト、と日本を含め、アジアに多くのファンを抱えるコスチューム・ナショナル。
当ブランドが今月、外部資本の正式導入をアナウンスした。お相手は、日本と香港を拠点にする投資企業、シークエッジ社だ。
当ブランドはこの景気低迷を背景に、昨年1億ユーロの売り上げを計上したものの、前年比30%の利潤マイナスを計上。
ブランド維持のための景気対策とアジア諸国へのマーケット拡大を狙っての提携となったようだ。シークエッジ社はこの合意で、コスチューム・ナショナルの17%の株を獲得。
今後33%まで株の所有が拡大される計画を掲げている。この合意を勢いに、当ブランドは、今年9月にはソウル、香港に直営店を、中国に7〜9店舗を開店予定。
また、来年1月を完成予定に、東京・青山には2500平米の自社オフィスと直営店を抱える4層構成のビルを建築中だ。
オーナーであり当ブランドのデザイナーでもあるエンニョ・カパサは、この新体勢のもと2〜3年中に総売上2億ユーロを目指す、と意気込む。
一方、アレッサンドロ・デッラクアをデザイナーに抱えるボルボネーゼは、韓国への本格的な市場進出に着手。
現地の最大手アパレルメーカー、In the F Co. Ltdとの業務提携に合意した。
当ブランドは、5年以内に韓国国内にフラッグショップ開店と現地百貨店への出店を含め、50店舗の新オープンを計画している。
In the F Co. Ltdは、すでに自社が抱えるブランド店舗を国内に800カ所抱えている
→http://www.sequedge.com
→http://www.borbonese.com
→http://www.costumenational.com/
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