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Milano Report

2011.10.06

ミラノから最新情報をお届け致します!



フウランスPPR社に買収?イタリアの老舗紳士服ブランドBrioni

またもやイタリアの高級紳士服ブランド、Brioni(ブリオーニ)が、海外、フランス企業の手にわたりそうだ。
グッチやボッテガ・ヴェネなどトップブランドを保持するフランスPPR社が、3億5千万ユーロ(約385億円)の買収額にてブリオーニを買収する動きが見えている。その額には、ブリオーニが抱える9500万ユーロ(約99億円)の借金も含まれている。
PPR社といえば、ルイ・ヴィトンを抱えるフランスのLvmh社と並んだ巨大ラグジャリー複合企業。両者とも世界のリーダー的ファッションブランドの数々抱え持つ。そのライバル志向は、99年から2000年に繰広げられたグッチの2社による買収合戦で注目された。
PPRは、近年では、Puma(プーマ)も買収している。 今回の買収案件は、PPRにおいては異例という声が大きい。というのも、ブリオーニがハイエンドなファッションブランドでなく、正統派の紳士服ブランドである点だ。どうやら、競合相手のLvmh社が、デザイナー、アレッサンドロ・サルトリ(元「Zゼニア」のデザイナー)を迎え、自社が抱える老舗シューズブランドBerluti(ベルルーティ)をトータルルックブランドへ革新させようとする新チャレンジをかなり意識しているよう。
しかし、総売上高に1億9000万ユーロ(約209億円)を掲げるブリオーニが、数十億ユーロを掲げるゼニアまでに成長するまでには、かなり険しい道のりがあることは確かだ。
一方、経営困難に陥っているブリオーニは、これまでアレッサンドラ・デッラ・アクアに託してきたブリオーニのレディース・コレクションを大胆にもキャンセル。レディースラインの完全撤退を表明し、メンズへの100%尽力を示した。

http://www.brioni.com/
http://www.ppr.com


UK初のカジュアルブランド、Superdryがついにミラノに上陸

この夏、ミラノの若者たちの間におけるビックニュースは、ロンドンの人気ブランド「Superdry」(スーパードライ)の上陸だったと言えるだろう。
英語と日本語をミックスしたブランドロゴ「Superdry-極度乾燥(しなさい)」がUKで話題となり、デヴィッド・ベッカムなどのセレブ達が愛用したことで大ヒットしたブランドだ。
MN2011-10-2-1 T-シャツやジーンズ、ジャケットといったビンテージ風アメリカンカジュアルの商品構成は、まさに3年前にヨーロッパ第2号店としてミラノに上陸した「アバクロンビー・アンド・フィッチ」と同様。今なお行列が絶たないアバクロに続くヒットブランドとなるか? 価格帯はアバクロとZARAの中間点といったところだ。 このSuperdryともう1つCult(カルト)というブランドを抱える英国企業Supergroup社は、昨年3月ロンドン証券取引所でIPO(新規株式公開)を果たしたばかり。
11月には株価が上場時の3倍以上に達した。 イタリアではひそかにリミニとリッチョーネ(共にエミリアロマーニャ州)にSuperdryの実験店舗をすでにオープンし、ミラノ進出に慎重な動きを示していた。今季、前年比売上高65%、税引き前利益86%増という成長を達成し、ついにファッションキャピタルへの出店が決定したというわけだ。ところがこの好績発表の一方、世界的経済低迷への対応策として、トップマネージャーたちのボーナスカットの実施も同時にアナウンスしている。
MN2011-10-2-2 ところで、Superdryの商品を日本人が見ると、意味を成さない日本語の商品への採用にかなりの違和感を覚えずる。しかし、本来の意味も知らないヨーロッパ人にすれば、クールに見えるのであろう。まさに日本人が変な英語をTシャツに採用するのと同様で、日本語をデザインとして利用するに過ぎないのだ。
日本人ができそうであったことのようにも思われるが、ジャパンファッションのヨーロッパでの成功には、日本側の異文化の理解と発想転換がまだまだ必要であることを実感する。

http://www.supergroup.co.uk/


今夜は移動式バール「APE」カーでアペリティーボ?!

エトロの本社や素敵なブティック、インテリアショップなどが点在するミラノの閑静な住宅エリア。そこにオート三輪を利用したビストロが登場した!と話題に。
どうやらそこで、アペリティーボができるらしい?それは、まるで東京のビジネス街にお弁当売りにやってくる軽四輪車の類いか、それとも代官山や青山あたりに出没する若者が経営する移動式カフェたるものか?
MN2011-10-3-1 ところがそれは、とてもリュクスなオイスターバー、といった風。 車は懐かしのPIAGGIO社のオート三輪「APE」。 ロバを競合相手に50年代に誕生したそれを、キリリとモダンに修復、上品に蘇らせたもの。その名も「Ape Bistrot(アペ・ビストロ)」だ。お洒落で美食家なミラネーゼをターゲットに、シャンパン、スプマンテ、選りすぐりのワインに、フランスからのオイスター、一口サイズの各種アペタイザーをもてなすのだ。
ミラノならでわのハッピーアワーの習慣「Aperitivo(アペリティーボ)」の「APE」と歴史的オート三輪の「APE」から生まれたアイディアだ。 発想者は、ミラノの洗練されたレストランGiacomo Milanoのファミリーとその友人達。
MN2011-10-3-2 Ape Bistroの高品質の素材を利用した美味しさは、なるほどこのレストランからやってきていたのだ。しっかり地元の美食家のお墨付き。さまざまなイベントでの出張ケータリングもするというこの移動式ビストロは、モンテネーロ通りとラッツィオ通りに定期的に出現。 是非一度脚を運び、オープンエアーのアペリティーボを味わってみてほしい。


http://www.apebistrot.it/
http://giacomomilano.com/


ミラノに80体の子ゾウが出現!’Elephant Parade’

東京、そしてミラノの街中を飾った色とりどりの牛たちを覚えているだろうか?
  様々なアーティストによってペイントされた実物大の牛のモミュメントが街中に展示された。「いったいどこから?何が起こっているの?」とミラネーゼ達を驚かせたイベントでもあった。 それから4年、今度は実物大の小ゾウたちがミラノに上陸した。
MN2011-10-4-1 ロッテルダム、アムステルダム、ロンドンなどの主要都市を巡回し、ミラノでは80体のゾウたちが街中のパブリックスペースに出現。 「ママ、今度はゾウだね!」と、今回子供たちは慣れっこだ。
2007年に誕生したこの屋外アートエキジビション「Elephant Parade(エレファント・パレード)」は、実はチャリティイベントでもあるのだ。ミラノでの開催目的は2つで、第一に絶滅危機においやられたアジア像の救済を実践する慈善財団「The Asian elephant foundatioへの寄付、そして免疫不全や筋萎縮症などの遺伝子病の研究サポートをするイタリアの慈善団体「Telethon」(テレトン)への寄付、というものだ。
展示会が終了する11月22日には、ミラノのPalazzo del Ghiaccioを会場に、すべての作品がクリスティーズのオークションにかけられるそうだ。すでにElepahnto Paradeは、他国での開催において400万ユーロ(約5億円)の寄付金を収集している。 作品には、伊デザイン界の巨匠、メンディーニのから、米ミュージシャン、ケイティ・ペリーによるスワロスキーをふんだんに用いたもの、フェラーリのレーシング・ドライバー、フェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソによるフェラーリ風ペイントまで、とさまざま。そんな80点中の2体は、日刊紙コッリエレ.デッラ・セーラ発行のタウン紙「vivi milano」による一般公募作品からのものになる(http://www.vivimilano.it/elefanti)。
MN2011-10-4-2 ミラノで初挑戦の市民を巻き込んだプログラムだ。 ソウの配置場所は、ミラノ・マルペンサ国際空港から、ドゥオモ広場、スフォルツォ城、ブレラ地区まで、とミラノの名所を網羅している。公式サイトからダウンロードできるゾウマップを手に、子供たちと一緒にゾウを探すミラノクルーズをするのも楽しそうだ。

http://www.elephantparade.com/
http://www.theasianelephantfoundation.org/
http://www.telethon.it/
http://www.flickr.com//photos/telethonitalia/sets/72157627602982099/show/
http://www.flickr.com//photos/telethonitalia/sets/72157627726984944/show/