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Milano Report

2011.11.02

ミラノから最新情報をお届け致します!



異例の盛り上がり!VOGUE FASHION'S NIGHT OUT

 「まるで渋谷の交差点にいるよう!」
それが今年の「FASHION'S NIGHT OUT」(ファッションズ・ナイト・アウト)の盛り上がりの様子。9月8日、ミラノ中心街のショッピング通りは、片手にグラスを持ちながらそぞろ歩きをするオシャレ達で埋め尽くされた。
東京でも定着し始めた同イベントは、もともと雑誌「VOGUE」米版の編集長、アナ・ウィンター の呼びかけで始まったもの。 MN2011-11-1-1 ファッショ業界の支援と、景気回復を目的に、世界18のVOGUE発行国にて同時期に開催される。
たった1日だけのイベントだが、ミラノでは遠方の町に住む若者たちも、この日とばかりに一夜を過ごしに来るほど。今年3年目にしてミラノコレクションもびっくりのお祭りイベントに昇華した。 今年は650におよぶ店舗やブランドがイベントに参加。
営業時間が23:30まで延長され、それぞれの店舗が個性的なイベントやカクテル、軽食で一般客をもてなした。 もちろん、この日のファッショ好きのお目当ては、この日だけの限定商品やコラボ商品の入手。 例えば、プラダでは新ポシェットに合わせたパヒューム、ロベルト・カバッリではアニマル柄のスカーフ、そしてトラサルディやヘンリーコットンではショッピングバック、といったものが飛ぶように売れたのだ。 スペシャルイベントでは、エルメスが新スカーフとブレスレットのスタイリングを顧客に体験させ、会場内の「シルク・スタジオ」での撮影会に招待したり、Deborah Milano とBorsalinoが、店内に本当の撮影現場をセットし、モデルへのメイクアップやシューティングを見せるプレゼンテーションを行うなどをしていた。
MN2011-11-1-2 また、最近再人気を誇る小型トラック、APE(アペ)の活躍も加えておきたい。ユファッションタクシーユと名を掲げたAPE タクシーが、ミラノとローマに出現(このイベントの熱狂はローマにも飛び火。今年からローマでも同イベントが開催)。ショップを梯子する人々の無料の足となった。
これは衛生放送SKYのファション番組「QVC」がスポンサーとなった可愛らしいサプライズだった。 静寂な1ヶ月を過ごしたミラノは、この日に一変。ヴァカンスで蓄えたミラネーゼのエネルギーが爆発したかのような一日となった。

http://vfno.vogue.it/it


リュクスなファッションビル「Excelsior Milano」が登場

ミラノに新たなショッピングビルが誕生した。
ミラノの中心、歴史的映画館を大改装したExcelsior Milano(エクセシオール・ミラノ:住所Galleria del Corso 4)だ。デジタル映像を映し出すガラスファザード、奥行きを感じさせる開放的な店内構造は、この場所のよきシネマ時代を物語るかのよう。
しかし、7層を埋める選りすぐりの洗練されたショップのプレゼンテーションは、どこかこれまでとちがうモダンなプライベートブティック的ムード。 MN2011-11-2-1 それもそのはず、プロデュースチームは、建築家のジャン・ヌーベルとミラノの人気セレクトショップANTONIAのバイヤーチーム。近年のミラノで、最もプレスティージの高いプロジェクトだ。
エントンスを過ぎると目の前にデザインショップのごときビューティフロア。その先には宙に浮かぶかのように展開するパヒュームギャラリーが。すぐ横目には、開放的なテラス席を持つ粋なバールが広がり、ゆったりとしたショッピングタイムを約束する。
上階4層がモードスペースで、そのうちの3層がANTONIAの独占ときた。
そして何よりこの新名所で最も話題となってきたのは、地下2層の通称「イートストア」。食材を選ぶ楽しみ、食べる楽しみをミックスさせてフロアが作られた。 地下1階には「now」 (テイクアウェイ)、「fast」 (ビストロ)、 「slow」(レストラン)と名を掲げたイートインスペースが展開。 Slowでは、イタリアで今最も注目されている若手ミシュランシェフ、ダヴィデ・オルダーニが週1度、腕を揮うという。 MN2011-11-2-2 6ヶ月待ちの彼のレストランに、車で1時間をかけて赴かずとも、彼の一品に出逢えるという訳だ。
さらにそこから地下に、吹き抜けで食品スーパーが広がる。選りすぐりの生鮮食材とドキっとするお洒落なパッケージの食品が主役だ。それらをモデルのようなイケメン男性スタッフたちがサーブしてしまうときたから、ここではもはや食材もファッションアイテムの1つとなった。 気になるこのエクセシオールのオーナーは、こまでも何度も紹介をしてきたCOINグループ。今までのそのコアビジネスであった庶民的価格を誇る百貨店、COIN(コイン)、OVS Industry(オヴィエッセ・インダストリー)とは一線を画し、ラグジャリー部門での初挑戦となった。この事業投資額は3000万ユーロ(約33億円)。
そして、年間の総売上には4〜5000万ユーロの予測を掲げている。不景気の辛いニュースが各国で頻出する中でのグランドオープン。この後の行方はいかに?!

http://www.excelsiormilano.com/


グッチ90周年記念のクライマックスを飾る"GUCCI MUSEO"

今年ブランド誕生90周年を迎えたGUCCIは、年間を通し多くのイベントを催してきた。
中でもミラノのモンテナポレオーネ通りにあるフラッグショップは、この9月のミラノコレクションに合わせ大改装。ミニマムデザインのトム・フォード色から一新し、ローズウッドや大理石などブランドの伝統的要素に振り返った新たな世界が誕生した。
そして、このアニバサリーのクライマックスともいえるのが、ブランド発祥地、フィレツェに誕生させた「GUCCI MUSEO」だ。シニョリーナ広場に佇む1337年の由緒あるメルカンツィア宮殿がそのアドレスだ。 MN2011-11-3-1 グッチは、このメディチ家時代の建物の歴史と職人技を尊重し、オリジナルの建築様式と自然素材を配慮して大修復。
3層構成で誕生させたミュージアムでは、世界各地から収集した文化的価値の高いグッチのアーカイブ作品を常設展示するほか、ピノー財団の支援による現代アートの展示、グッチの支援で修復された貴重な映画の上映も行われる。
しかし、お楽しみはそれだけではない。芸術の街フィレンツェへ訪れる各国のツーリスト達が、リラックスしてここを満喫できる空間が随所に設けられているのだ。 地元の有機食材のメニューが楽しめるお洒落なカフェや、アートやファッションに関わる選りすぐりの書籍を扱うブックショップ、そして、ここでしか手にはいらない「GUCCI MUSEO」のロゴ入りの商品を扱うギフトショップも。
MN2011-11-3-2 さらにグッチの限定コレクションが購入できるアイコンショップも併設。もちろん、カフェを片手にネットサーフィンできるスポットも忘れてはいない。 気になる入館料といえば、6ユーロとひかえ気味。さらにこの入館料の50%が、フィレンツェの芸術資産を保護、修復するための支援金としてフィレンツェ市に寄付されるそうだ。
トッズのデッラ・バーレ氏(コロッセオ修復への一大支援を行っている)に引き続き、グッチもイタリア芸術資産の救世主になるか!?

http://www.gucci.com/it/worldofgucci/mosaic/think_forever/gucci_museo


ミラノ中心で披露するピレッリの世界観

イタリア最大のタイヤメーカーを抱えるPirelli社(ピレッリ)の初のブランドコセプトストア、「PIRELLI CORSO VENEZIA」がミラノの中心街にオープンした。
MN2011-11-4-1場所は、ディーゼルのメガショップやZARA、シシリーなどの大型店が軒を連ねるサンバビラ広場に面したヴェネチア大通り1番地だ。1500平米におよぶ2層構成の店内は、2002年に当社が誕生させたファッションブランド「Pirelli PZero」のクリエイティブディレクターで、建築家でもあるレナート・モンタニェルにより設計。
「street in the shop」をそのコンセプトにしている。 これまでピレッリは、ブランド「PZero」から得意とするゴム素材を利用したスニーカーを始め、ファッション、トラベルグッズ、自転車まで、さまざまなライフスタイルに関わるアイテムを各国に発信してきた。今回、この新ショップでは、その最新コレクシションが一同に楽しめるほか、ピレッリ社の歴史や職人技、テクノロジーにも触れるプレゼンテーションを展開させ、ピレッリ社の世界観とアイデンティティを一気に披露する。
車好きの男性たちの好奇心をそそることは間違いない。 MN2011-11-4-2 ショップでは、カラフルな長靴から、VIP達にも人気のPBag、ヴィンテージスタイルのスニーカーはもちろん、時計やボムボート、スキー用品(Head社との共同ブランド)などを購入することもできるようになるようだ。ミラノの新たなショッピングスポットとしておすすめしたい。
http://www.pzeroweb.com/
http://www.pirelli.com


ラルスミアーニ、ベッローラとのライセンス契約の譲渡を決定

世界のトップブランドを顧客に抱える伊・繊維メーカーのリーダー的存在、Larusmiani S.p.A(ラルスミアーニ社)。
1940年に創業し、カスタム・テーラから出発した当メーカーは、現在メンズ、レディースの両コレクションブランドをも抱え、その世界観をミラノのフラッグショップから世界へ発信している。 このラルスミアーニが、当ブランド事業に専念することを決定。そのため、Bellora(ベッローラ社)と2005年に交わした20年間のライセンス製造契約を手放すことを正式発表した。現在ラルスミアーニは、引き渡し先を選考中だ。
ベッローラ社といえば、1883年に創業したな高級リネン製造で世界に名を博す老舗ブランド。国内はもとより、世界15カ国以上で路面店やコーナーを構え、ホームテキスタイル商品ブランドも展開してきた。ラルスミアーニ社のライセンス契約の第三者への譲渡を目前に、ブランド価値向上のために、リネン以外のテキスタイル製造の許可を契約条件に加え込むなど、融通性のある内容を承諾している。
  ラルスミラーニは今季、自社ブランド製品の総売上高に昨年比15%アップを計上している。その60%を輸出によるものだ。しかもその売り上げトップは、中国市場を掲げている。当社は、自社のコアビジネへのさらなる投資を決定し、そのメイン事業であるコットン製造に突出した衣料品のための繊維製造に力を注ぐという。当社は年間20万メートルのコットン製造を誇った企業だ。また、今回の譲渡決定の背景には、最高級のスーツを40名の仕立て職人により誕生させるトスカーナ州マッサの自社アトリエを維持し、自社ブランドのメンズ&レディースコレクションを今後も継続させることもあるようだ。
http://www.larusmiani.it/
http://www.bellora.it/