JP | ENfacebook

Report

London Report

イギリスの大手スーパーM&Sが、日本のフルーツサンドからヒントを得て、期間限定でストロベリー&クリームサンドイッチを販売していると聞きつけ、思わず購入。日本でブームの時には乗りおくれ、実は一度も食べたことのなかったフルーツサンドをまさかイギリスで味わうとは。。。本物の味は分かりませんがとても美味しかったです。さてさて、今回もロンドンから最新のレポートをお届けいたします。

Prg-1

ボブ・マーリー、セックス・ピストルズ、マリアンヌ・フェイスフルなどを代表とする、ポートレイト作品で有名な、ブリティッシュージャマイカンの写真家、デニス・モリスの写真展「Music+Life」が、 9月28日まで The Photographers Gallery で行われている。生き生きとしたイメージで、音楽、アイデンティティ、社会の変化を追求したこの展示会では、レゲエからパンクまで、20世紀の音楽とライフカルチャーの決定的瞬間を捉えた数々の作品で溢れ、中には伝説のミュージシャンたちのオフショットも見られる。エキシビジョンのメインはなんといってもボブ・マーリー。会場の一角を一色に染めた作品の数々には、ステージ上でパフォーマンスする姿はもちろんのこと、とりわけ日常の気さくな姿が写し出された作品には、訪れた多くの人々の関心が寄せられていた。また、生々しくケオティックな世界観で知られる、セックス・ピストルズに関する作品からは、ジョン・ライドンの音楽の裏側に隠れた、ユニークな能力も垣間見れる。更に、戦後間もないロンドンの多文化地域で育った、デニス自身のドキュメンタリー作品からは、当時の黒人系ブリティッシュの生活や文化を写し出すことで、見過ごされてきた彼らの苦悩や挑戦に敬意が払われている。

London Report

Prg-2

この数十年で、ファッションの大量消費は急速に拡大し、世界では1秒にトラック1台分の服が捨てられているという。その70%がグローバルサウスに運ばれ、ガーナではほとんどがリサイクルされることなく、保護湿地に廃棄されているという。対策に乗り出したEUでは2023年に、売れ残った衣料品の廃棄を禁止し、廃棄物を削減するための新たな法律を発表し、今年から段階的に執行されるというが、UKは出遅れているようで、ガーナで廃棄された多くの衣料品が、UKファストファッションブランドだというニュースが取り上げられ、問題視されている。そんな中、UKで持続可能なファッションブランドをリードする「Palava」では、リペア、リサイクル、リメイクを徹底し、ウェブサイトに設けた「Pre-Loved」ページでは、リサイクルしたいPalavaのアイテムをサイトから販売できるシステムや、アップサイクルやリぺアのワークショップなども随時行っている。マテリアルには環境にやさしい自然素材に徹底し、オーガニックコットンや英国産のウールを使用。アイコニックなカラフルでユニークなプリントをデザインするのは、オーナーのブライオニーさん。絵本のイラストやカラフルなプリントなどからインスピレーションを得ることが多いのだとか。今後 Palava のようなブランドが業界をリードすることに期待し、「買って、着て、捨てる」のサイクルを断ち切る消費者の心掛けも重要だと感じた。

London Report

Prg-3

16000平米の倉庫のような巨大なスペースに、10年掛で6月にオープンしたばかりの「V&A East Storehouse」。イーストロンドンにお目見えしたこの待望のミュージアムでは、斬新なコンセプトが話題となっている。そもそも、ミュージアムで目にすることのできる展示品は、所蔵品の僅か1〜2%なのだとか。25万のオブジェクト、35万の書籍を所蔵するこのミュージアムでは、これまで様々な理由で日の目を見なかったコレクションに、光をあてるユニークな工夫が凝らされている。その一つとして、これまでサイズが大きすぎて展示が難しかった、15世紀スペインのトリホス宮殿の天井や、ピカソの作品の中で最も大きい縦10m 横11m の絵などの展示を可能にしたこと。3つのフロアーに高く積み上がったスティール棚には、古くは5世紀前の代物から、家具、ファッション、宝石、銅像、壺、モーターバイクまで、年代もスタイルも様々なオブジェクトが一堂に展示され、展示物の詳細はQRコードでアクセスできる。また、画期的な「Order an Object」サービスでは、オンラインでアーカイブの中から興味のあるアイテムが予約でき、後日ミュージアムで個別に見学することができる。更に、コンサベーショニストが修復作業する姿が見学できたり、キュレーション、展示物の保管のされ方まで、ミュージアムの表と裏が一つになったユニークな美術館となっている。

London Report

Prg-4

舌の肥えたリッチな住民が多く、レストランやカフェがいくつも軒を連ねる Islington エリア。この激戦区にある「British Patagonia」は、アルゼンチン出身のオーナー兼シェフ、マティアスさんが経営するカフェ。ロンドンの数々のミシュランレストランで、ペーストリーシェフとして10年修行した後、夢だったこのお店を2022年にオープン。翌年には、クロワッサンの上にアイスクリームを乗せた、アイスクローンで一躍有名となり、今でも夏限定の人気メニューとなっているよう。イギリスとアルゼンチン二つの国の伝統を取り入れたお店のメニューには、アルゼンチンの朝食やコーヒーのお供として身近な、ほろほろのクッキーに、定番のキャラメルペースト=ドゥルセ・デ・レチェが挟まったアルファホーレスをはじめ、サクもち食感の生地にクリームたっぷりの、ティラミスクロワッサン、ストロベリー&クリームクロワッサン、ピスタチオペーストリーなど、全てビーガンとは思えないほど濃厚で、どれも苦めのコーヒーにピッタリ。またこのお店では、コーヒーやお茶にもこだわって、季節限定の色々なフレーバーが楽しめるのも嬉しいところ。アットホームなイギリススタイルに、ブエノスアイレスのあたたかいおもてなしが詰まった居心地の良いカフェ。

London Report

サービス紹介はこちら管理プロパティ一覧はこちら
採用情報
友だち追加