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Report

Milano Report

今年もミラノ・デザインウィークに沸いたミラノよりホットな情報をお届けします!

こんなレストランが欲しかった!「イデンティタ・ゴローゼ・ミラノ」

毎年ミラノで開催される食の国際コンベンション、「イデンティタ・ゴローゼ」が、そのハブとなるレストランを、スカラ座からすぐという便利で広大なロケーションにオープンした。このレストランは通常のレストランとは全く違う。何が違うのか?!厨房に入るシェフが毎週変わるのだ。それもイデンティタ・ゴローゼで認められた腕のいいシェフがイタリア中から順にやってきて、ここミラノで、遠方まで行かずに美味しい料理が頂けるという画期的な企画のもと生まれたレストランなのだ。天井高く広々とした空間と、奥の藤棚に覆われたもう一つのホールに、併せて100席がゆったりと並んでいる。カッペリーニのチェアと、今、人気急上昇中のダヴィデ・グロッピの照明が空間を柔らかく演出。ここのメニューはフィックスメニューで前菜、プリモ、セコンド、ドルチェとそれぞれにペアリングワインがついて75ユーロでサービス料も込み。(水、コーヒー別)しかもミシュラン星付きのシェフやそのレベルのシェフのお料理なので、決して高くない。東京から来る人は、「安い!」と皆口を揃えて感動する。この日はピエモンテ州セラルンガ・ダ・アルバのミシュラン1つ星レストラン、「グイード・リストランテ」からウーゴ・アルチャーティ シェフが腕を振るってくれた。スモークサーモンの突き出しから始まり、旬のアスパラ卵乗せにはエルバルーチェ・ディ・カルーソ、ピエモンテの肉詰めラヴィオリ「プリン」にはランゲ・ネッビオーロ・ジネストリーノ、セコンドのバカラ(鱈の塩漬け)にはベルルッキ’61のロゼ、デザートの苺とジンジャーとクリームが詰まったメレンゲには特製カクテルがペアリングされ、どれも絶品。メニューは携帯のカメラをかざすと日本語が出てくるという気の効いたサービス。店員も皆、感じよく、予めサイトでシェフをチェックして是非訪ねて欲しいミラノのマストなレストランだ。

ミラノPart-1

IDENTITA’ GOLOSE MILANO
Via Romagnosi,3 Milano
http://www.identitagolosemilano.com/
ランチ:月〜金曜日 12:30〜14:30 (35ユーロ)
ディナー 19:30〜22:30:
月・火曜日 アラカルトメニュー
水〜土曜日 週替わりシェフによるフィックスメニュー

ミラノを再び運河の街に?!

今から150年ほど前に描かれたミラノの風景画。そこには運河が流れ船舶が行き来するというミラノの日常があったことは意外と知られていないだろう。16世紀に「アクア(水)」はミラノの発展に重要な役割を果たしていた。布や紙を作ったり、木を切ったり、鉄を打ったり、穀物を引いたり、と生活に欠かせなかった。さらにミラノ大聖堂、ドゥオモの建設にマジョーレ湖のカンドリア村から大理石を運んだのだが、運河がなければ大理石のドゥオモ建設は有り得なかったのだ。ミラノの外界と市内を結ぶには、ミラノの北側を流れるマルテザーナ運河と市内を流れるナヴィーリオ運河を結ぶ必要があった。それを可能にする閘門(水門、ロック)の発明は、1496年、当時のミラノ公、ルドヴィーコ・スフォルツァがレオナルド・ダ・ヴィンチに依頼したことで実現。万能天才のダ・ヴィンチは「水」に果敢に取り組み、解剖学的な知識も応用し血液の流れと水の流れをリンクさせるなど研究に研究を重ねて閘門を完成させた。このスタイルの閘門はなんとスエズ運河やパナマ運河でも今なお使用されている。その原型が唯一ミラノで見られるのがコンカ・デッラ・インコロナータ。150年前の絵画にあるサン・マルコ広場からサン・マルコ通りを最北端まで行った所にある。 4月に開催されたミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano) の併催イベントでダ・ヴィンチ没後500年を記念し開催された「AQUA:アクア」でその詳細が公開された。現在、ミラノが実際に運河を街に戻そう?!という計画があるらしく、コンカ・デッラ・インコロナータを訪れ「水の都ミラノ」を想像してみてはいかがだろうか。

ミラノPart-2

Conca dell’Incoronata
https://it.wikipedia.org/wiki/Conca_dell%27Incoronata
https://www.salonemilano.it/en/events/aqua-la-visione-di-leonardo
Via San Marco 46 の向かい

アルマーニが選んだ男、安藤忠雄の建築展 開催中!

ファッションウィークでもデザインウィークでも、今では一番賑わうエリアとなっているトルトーナ地区。でも20年前までは人気のない寂しいエリアだった。そこへ初めてファッションショーのステージを移したのがジョルジョ・アルマーニ。どんな時も時代を先駆ける。それまではモンテナポレオーネの裏にある静かな高級住宅街、ボルゴヌォーヴォ通りの自邸の50名ほどが入るファッションショー専用の部屋で開催されていたが、2001年にトルトーナ通りと交差するベルゴニョーネ通りに「アルマーニ / テアトロ」を完成させショーの場を移した。その多目的空間の設計は、アルマーニが兼ねてからその感性に感銘を受けていたという安藤忠雄に依頼した。そして2015年にブランド創設40周年を記念し、その向かいに文化複合施設「アルマーニ / シロス」をオープンし、アルマーニのアーカイブを一堂に会した常設展に加えショップ、カフェ、展示スペースを併設。今回、ミラノサローネ国際家具見本市の開催に合わせ、「アルマーニ / シロス」で初の建築展を開催、その展覧会のテーマに抜擢されたのが安藤忠雄だ。大規模な展覧会「Tadao Ando. The Challenge」は「空間の原型」「都市への挑戦」「風景の創造」「歴史との対話」の4セクションで構成され、スケッチやドローイング、模型、映像、図面など、50以上のプロジェクトを紹介。昨年パリで開催された展覧会の再編成となる今回の展示は、安藤忠雄の建築の原点である住宅「住吉の長屋」に始まり、「直島の一連のプロジェクト」など一挙公開されボリュームたっぷり。アルマーニの館での安藤展は一見の価値ありだ。

ミラノPart-3

Tadao Ando. The Challenge
https://www.armanisilos.com/exhibition/tadao-ando-the-challenge/
場所:ARMANI / SILOS Via Bergognone, 40 Milan
開催期間:2019年4月9日〜7月28日 
開催日時:木・土曜日 11:00〜21:00、水・金・日曜日 11:00〜19:00

ミラノ・サローネサテリテで日本人若手デザイナー快挙!

今年で22回目を迎えたサローネサテリテは、毎年4月にミラノで開催される世界最大級の家具見本市、Salone del Mobile.Milano | ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)で同時開催される35歳までの若手デザイナーによるプロトタイプの展示会だ。すぐ隣の見本市会場には世界中から有名なブランドが集結しており、ビジネスが一息つく週末にはサローネサテリテ会場へ若きタレントのハンティングにCEO自ら吟味しにやってくることも稀でないという、若手デザイナーにとって世界で一番魅力的なビッグチャンスのステージだ。毎年世界中から応募が殺到。8月末で締め切られ、秋に審議会で厳選される。今年参加した105ブースのうち日本人ブースはなんと14ブース!全体の1割以上が日本人だったことになる。今年10回目を迎えるサローネサテリテ・アワードにはなんと1位に神戸市の「Kuli-Kuli (クリクリ)」の神戸ビーフにヒントを得た「KOBE LEATHER(神戸レザー)」、3位に東京都のプロダクトデザイナー坂下麦さんのワイヤーでできた三次元の構造体「2.5次元の物体」、と日本人が2人も受賞するという快挙。またその他の日本人のブースも人気で、例えば松山祥樹さんが研究、開発した光のオブジェ「Cut Out the Sky 」や、吉田真也さんのガラススピーカーなど素材を徹底的に研究して生み出した作品群「Geometria」などなど、どれもが明日のレオナルド・ダ・ヴィンチかと思うほど天才的なアイデアばかり。サローネサテリテは毎年、サローネ開催中にCargo5入場口から入場無料。明日のスターデザイナーの宝庫は必見だ。

ミラノPart-4

SaloneSatellite (Salone del Mobile.Milano 内)
https://www.salonemilano.it/en/exhibitions/il-salone-satellite-en
Rho Fiera Milano
次回開催予定:2020年4月21日(火)〜26日(日)

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